何かが起きても、戻せるように

雨上がりの竹林で、しなった竹に光が差す。何かが起きても、戻せるように。

このところ
個人情報の漏えいのニュースが
あちこちで続いていて、
本当に大騒ぎになっています。

中には、不正アクセスで
データが飛んでしまった、
というところもあります。

僕は仕事で、
約30件のホームページの管理も
請け負っています。

これからもっと不正アクセスが
増えてきそうな感じがしたので、
この機会に、ホームページの
バックアップの仕組みを
根本から作り変える作業にかかりました。

バックアップしておくことで、
本体に何かあったときでも、
元どおりに戻すことができます。

目次

戻せる仕組みをより強力に

個人情報はできるだけ集めず、
集める場合も安全性の高い場所を選ぶ。

そういう仕組みにした上で、
公開しているホームページなどの
データも、別の場所にバックアップする。

もちろん、本体のセキュリティ設定も
見直します。

こういうことは普段からやっていますが、
今回はAIに操作を手伝ってもらいながら、
全部のサイトを共通する基準で点検し、
より隙のない対策が取れるように進めました。

最初は、やっぱり
すごく時間がかかります。

理想の状態をどう実現するか、
方針を決めて、
具体的にどう設定するかを考えていき。

そして、まず、
ひとつのホームページで、
テストをして、うまくいくかどうか。
そして、バックアップしたデータから
元に戻すところまでできるかどうかテストする。

それがうまくいったら、
また別のホームページでテストする。
これはまた別のサーバだったりして
条件が違うので、
それでも動作するかを確認する。

AIを使っているので、
この試行錯誤も、だいぶ楽になりました。
とはいえ、全部のホームページに
適用するまで丸3日間は作業をしました。

でも、前よりもずっといい仕組みができて、
自分で満足しています。

コンディションも、戻れることを大事にする

元に戻せる力が大事。
これは、ITに限った話ではないです。

例えば、毎日の仕事。
どうも調子が出ない時がよくあります。

でも、調子が悪い中でも
できることに手を付けて、
少しずつ進めていく。

そうやっていると、
しばらくして調子が戻ってくることがあります。

たとえば急な割り込みがたくさん入って、
今日やる予定だったことが全く進まなかった。
そういうことはよくあります。

でもそれで投げ出したりせずに、
次の日にはまた、
できることからタスクを一つずつ進めていく。

そうやっていると、
だんだんペースがつくれてきて
気が付いたらほとんど終わっていた
ということも出てきます。

調子がいい状態をつくるのは大事ですが、
そうでないときにも、
戻れるように整えていくのは
もっと大事なことかもしれません。

災害大国日本の「戻る力」

こうした「戻せる」という考え方には、
とても参考になる取り組みがあります。
それは、日本の災害対策の分野です。

きっかけは2011年の東日本大震災でした。
まさに国を揺るがす大災害。
それは「想定外」にどう対応するかが問われた
出来事でした。

それまでの災害対策は、
「弱いところを守る」とか
「弱いところを補強する」という
考え方が中心でした。
大雑把な言い方をすれば、
「防災」の視点と言ってもいいかもしれません。

ところが、震災は、防災だけで対処するのは
限界だということも浮かび上がらせました。

そこで打ち出されたのが、
「国土強靱化」の発想です。

強靱とは、レジリエンスのこと。
ラテン語のresilire(跳ね返る)に由来し、
もともと物理学の「弾性」を指す用語だったそうです。

つまり災害も、守る、減らすだけでなく、
何か起こった後に、どうやって
復元するか、対処するかという視点を
取り入れようとなったわけです。

僕はこの「国土強靱化」の視点や取り組みが、
冒頭のIT分野もそうですし、
仕事の分野もそうですし、
もっと他のさまざまなことに対して、
参考になるのではないかと思っています。

さいごに

風に吹かれ、雪の重みがのし掛かっても
竹は折れずにしなやかに戻ります。
まぁ、折れることもありますけど…

そんな竹をイメージをしながら、
何かが起きても戻せるようにする
というのはどういうことなのか、
色々なジャンルに当てはめて考えるのも
いいんじゃないかと思います。

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