数日前、
Apple Watchの画面が
パカパカと緩みはじめました。
画面とケースを貼り合わせている
接着剤が弱くなって、
画面が少し浮いてきたんです。
すき間から中身がちょっと見えて、
ここがバッテリーか、
なんて眺めていました。
……いや、眺めている場合じゃ
ないんですけど。
当然、防水も効かなくなっています。
修理しないとなぁ、と思って
買ったときのメールを探してみたら、
使い始めたのは
2018年の7月でした。
もう8年になるんですね。
直すか、買い替えるか。
そのあたりを考えながら
8年分をふり返っていたら、
ひとつ、気になることが出てきました。
震える時計が、ほしかった
僕の使い方は、
たぶんあまり参考になりません。
心拍数とか、歩数とか、
睡眠の記録とか。
そういうヘルスケア的な使い方は、
ほとんどしてこなかったので。
いちばんやりたかったのは、
アラームやタイマーで
静かに震えてくれる腕時計でした。
当時はサラリーマンをしながら、
副業的なこともやっていて。
朝早く、自分ひとりで起きたい。
でも隣では、家族が寝ている。
音が鳴らずに
腕の上で震えるだけなら、
誰も起こさずにすみます。
これが、とてもよかったんですよね。
いまでは普通になりましたけど、
当時は、振動する腕時計という
ジャンルがとても少なくて。
探すのに、けっこう苦労していました。
なので僕のApple Watchは、
はじめから
使い道で選んだ道具でした。
「お、何これ?」と言われた
ところが、使い始めてみると、
思いがけないことがありました。
2018年ごろって、
Apple Watchをつけている人は
まだかなり少なかったんです。
なので、職場の人にも、
初対面の人にも、
「お、何これ?」
「Apple Watchなんですね」
と、よく声をかけられました。
こちらは、静かに震えてほしい
だけだったんですけど。
ちょっとしたステータスの役割も、
していたのかなと思います。
いまでは、もう珍しくも
なんともないんでしょうけど。
競争の外にいられる気楽さ
腕時計って、ともすると
ステータスの象徴みたいなところが
あるじゃないですか。
何十万、何百万もする時計を身につけて、
自分のステータスを示す。
ファッションの道具みたいに
なっているところもあります。
僕は、あんまり
そういうのを気にしないほうです。
そこへいくと、
当時のApple Watchは
シリーズ3というモデルで、
3万9800円でした。
たかだか、という言い方も
できる値段です。
それくらいの支出で、
それなりのブランドっぽさがある。
しかも、ほかの高級腕時計と
ブランド競争をしなくていい。
競争そのものから
降りられる、というか。
まあ、もともと
乗っかるつもりもないんですけど。
競争の枠の外にいる感じがして、
かなり気楽だったんです。
買い替えるなら、と値段を見てみたら
で、話はいまに戻ります。
もし買い替えるとしたら
いくらくらいなんだろう、と
ネットで見てみました。
安めのモデルで、
4万1800円とか、4万6800円とか。
通常モデルのシリーズ12は、
7万1800円から。
さらに最上位モデルのウルトラ4は、
14万2800円から。
(どれも、僕がネットで見たときの値段です)
……Apple Watchの中にも、
ステータスみたいなものが
できちゃっているんですよね。
なんだか、際限がないなぁと。
別に、ステータスを
求めているわけではないんです。
でも、なんか面白くない。
当時みたいに、
ステータスの物差しを当てない世界に
行けるということでは、
もうなくなっている。
そう思うと、
そこにApple Watchを選ぶ意味は、
あんまりないのかな、
という気がしています。
ひとまず、直して使う
とはいえ、この8年使ったApple Watchは、
自分で直して
使い続けるつもりです。
YouTubeで修理している人を見ると、
木工用ボンドで貼り合わせれば、
完全防水にはならないけれど、
生活防水くらいで
それなりに使えそうなので。
一度、やってみようかなと。
直すあいだのつなぎとして、
いま僕の腕には、
Xiaomiのスマートバンド10が
巻きついています。
税込みで6680円ぐらいのモデルです。
これが意外といい感じなんですけど、
その話は、また別の機会に。
8年前は、使い道で選んだ時計が、
たまたま競争の外に
いさせてくれました。
いまは、同じ時計の中でも
モデルの違いがあって、
それがステータスにもなり得る状況が
生まれている。
そんなふうにして、モノの役割も
変わっていくものなのかもしれません。