この記事は、2025年1月に刊行予定の電子書籍(Kindle)の執筆原稿でボツにした断片です。
【●執筆中】 第4章:謎解きにスパイスを加える:チャレンジを楽しむ
前章では、謎解き冒険ゲームに必須の要素としての「テーマ設定」についてご説明しました。
今日という1日には、いったいどんなテーマが隠されているのか、仮に設定をして、感受性を高めようというお誘いをしました。
この章では、次のステップとして、より積極的にチャレンジを仕掛けていく、そんなツールとしてタロットを活用してみようというお話しです。
日々の仕事や暮らしの中で起きてくる問題や課題を「ミッション」や「敵」ととらえて、ゲーム感覚でクリアしていくことを楽しみます。
要領は、「テーマ設定」をした時と変わりません。
毎朝、すべてのカード(76枚)か、大アルカナの22枚のカードの中から、1枚を引きます。
出てきたカードの意味や、絵柄を見て感じたこと、気づいたことから、「ミッション」や倒すべき「敵」を見立てるのです。
たとえば、8番「力」のカードを引いたとしましょう。
カードの意味に着目すると、「内面の強さ」や「自信」といったものが一般的な解釈になります。ここから、たとえば、「元気な声であいさつをする」といったミッションを設定するのもいいでしょう。
カードに描かれている人に着目すると、決して力づくではないのに、しっかりとライオンを手なずけることができているように見えます。そこで、「自分の感情をうまくコントロールする」というチャレンジをするのも素晴らしいです。
カードに描かれているライオンに着目すると、しっぽが垂れ下がって、戦意が高ぶることなく落ち着きを保っているように見えます。そこから、「今日は人からの指示にすぐに反発せずに、一度はしっかり話を聞いて受け止めてみる」という1日にするのも面白いゲームになりそうです。
もっと別のカードでも見てみましょう。
たとえば、12番「吊るされた男」のカードが出たときはどうでしょうか。
カードの意味から考えると、「忍耐」「奉仕」などを象徴していますので、意識して誰かの役に立つことをするというのもいいでしょう。
カードに描かれている人物に着目すると、逆さ吊りになっていて、頭部は光っていて、ひらめきが宿っているようにも見えます。足はクロスしていて、数字の「4」を左右反転させたような組み方になっています。
そこから、「パッと思いついたアイデアを4つ書き出す」というチャレンジを設定してみるのも面白いと思います。
これらのチャレンジが、ご自身の課題や問題と結びついていたら、ゲームの領域から飛び出して、実際の生活や人生の中でダイレクトに役に立つということにもなりますね。
もしあなたが、職場の雰囲気が悪いとかチームワークがうまくいっていないという課題を抱えているなら、「力」のカードが出たときの「元気にあいさつをする」というチャレンジを実行するのもおすすめです。
ほんの少しだけ勇気をもって行動することで、大きな変化が起こるきっかけになるかもしれません。
もし大きな変化につながらなくても、あなたが行動した結果は残ります。必ず何か小さな変化は起こっているはずです。それは周囲の変化かもしれませんし、あなた自身の気持ちや考え方の変化かもしれません。ていねいに変化を感じ取り、読み取れるようになると、次の行動につながります。
そうやってフィードバックしたことがループし、行動とフィードバックが循環しはじめると、小さな変化と思っていたことでも、気が付くと驚くような違いが生まれてくるはずです。
チャレンジは、たとえ失敗したりうまくいかなかったりしても、繰り返し、一歩ずつ進むことで自分自身を豊かにし、成長の実感につながります。
タロットカードはそうしたチャレンジにヒントをくれる道具として、大いに役立つ存在です。
ここで、タロットカードをチャレンジのヒントとして使う時のコツを整理しておきたいと思います。
#### タロットを使ったチャレンジを実践するときのコツ
##### コツその1:小さなチャレンジから始める
最初は「やってやろう」とついつい意気込んでしまいがちですが、そのやる気は必要ありません。
というか、むしろないほうがいいです。
熱量だけの行動は、よほどのことがない限り続きませんので。
最初から大きなチャレンジをするのではなく、ほんの少しだけ、背伸びをしたらできそうなことにチャレンジするようにしてみてください。
##### コツその2:失敗という文字は存在しない
その日のチャレンジがもしうまくいかなかったとしても、実はそれは失敗ではありません。
ただ単に、うまくいかなかった、という事実があるだけです。
その結果を評価して自分を責めたり、自己嫌悪に陥ったりする必要は全くありません。
うまくいかなかったときの自分の反応や気持ちをていねいに感じ取ったり、どうすればうまくいくのかということを考える。
方向性を変えるのか、量を増やすのか、質を上げるのか、経験値を上げるのか、などなど。考える要素はたくさんあります。自己嫌悪で落ち込んで終わるのはもったいないです。
それに、コツ1でご紹介したように、小さなことですから、うまくいかなくても傷つきませんし、むしろ傷つかないぐらい小さなことにするというのが大事です。
##### コツその3:チャレンジしたことに価値がある
うまくいったかどうかは、重要ではありません。
あなたがミッションに取り組んだことそのものに価値があります。
その日の終わりに1日を振りって、自分で自分を褒めてあげましょう。
それがまた、明日のチャレンジに向けてのエネルギーになります。
毎日の小さなチャレンジを設定し、それを「ミッション」や「敵」に位置づけることで、謎解き冒険ゲームはより一層面白くなってきます。
あなたもぜひ取り組んでみてください。そして、毎日の変化をお楽しみください。
【●AI生成のため要リライト】### 第5章:日常を舞台に変える:ストーリーの力
タロットカードを使った謎解き冒険ゲームには、各種のバリエーションがあります。
簡単に取り組めるものから、やや複雑なものまで。
この章でご紹介するゲームは、中級向けで少し複雑なものになります。
これまでの章でご紹介したゲームに慣れてきてマンネリに感じたり、もっとゲームを深掘りしたいという方にぴったりな内容となっています。
コンビネーションの力で展開のバリエーションが拡大
たとえば、
. 挑戦・サポート・隠れた力
- 挑戦: あなたが直面している困難。
- サポート: 助けとなる人やリソース。
- 隠れた力: あなたがまだ気づいていない潜在的な能力や助け。
問題・ヒント・秘密のメッセージ
- 問題: 解決すべき課題や現在の状態。
- ヒント: 問題を解決するために役立つアドバイスや行動指針。
- 秘密のメッセージ: 隠れた要因や、気づいていないチャンス。
使い方: 日々の出来事を謎解きのように考える展開です。特に「解決策を見つけたい」と感じるときに使うと、日常の問題がミステリーのように楽しく感じられるでしょう。
1. 今日のミッション・遭遇する敵・使うアイテム
- 今日のミッション: 今日達成すべき具体的な目標や課題。
- 遭遇する敵: その目標を達成する際に直面するであろう障害や難題。
- 使うアイテム: 障害を乗り越えるために使えるスキル、ツール、または知識。
実践例:
- 今日のミッション: 「重要なメールを3通送る」
- 遭遇する敵: 「メールを書く前に時間を浪費するSNS」
- 使うアイテム: 「タイマーアプリで集中時間を設定」
ゲーム要素: ミッションをクリアしたら「経験値」を記録する(例: 達成1件ごとに10ポイント獲得!)。
5. ボーナスチャレンジセット
特別な目標やタスクに挑む際、特別なルールでゲーム化。
挑戦目標(1枚目): 特別なゴールや挑戦テーマ。
ボーナスアイテム(2枚目): 目標達成に役立つアイデアやリソース。
ボス戦攻略(3枚目): 最終的に成功するためのアプローチ。
具体例:
挑戦目標: 「新しい資格試験の準備をスタート」
ボーナスアイテム: 「オンライン講座を利用」
ボス戦攻略: 「1日1時間の勉強時間を確保する」
タロットカードを日々の生活に取り入れることで、私たちの毎日は少しずつ特別な「物語」へと変わっていきます。タロットカードは一枚一枚が象徴的で、私たちの心や行動にさまざまなヒントを与えてくれるため、カードの意味を理解し、その日その日の出来事を「ストーリー」として捉えることで、日常が新鮮で意味のある冒険に感じられるようになります。この章では、タロットを使った「ストーリーテリング」の方法を学び、毎日を彩り豊かな物語に変える方法を探っていきましょう。
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タロットを使ったストーリーテリングでは、「過去・現在・未来」をテーマにした「スリーカードスプレッド」も役立ちます。たとえば、何かに迷いや悩みが生じたときに「過去・現在・未来」として3枚のカードを引き、今の自分がどのような背景や状況の中にいるのかを把握します。過去のカードが「吊るされた男(The Hanged Man)」なら、長い間我慢や忍耐を続けてきたことが示されているかもしれません。現在のカードが「恋人(The Lovers)」であれば、その忍耐の結果として重要な選択の場面に立っていることを意味します。そして未来に「太陽(The Sun)」が出たなら、その選択の結果が喜ばしい方向に向かうことを暗示しています。このように、タロットカードを通じて、日々の中に自分のストーリーの流れを感じることで、自分が進むべき道や方向性に対して自信が持てるようになります。
また、タロットのスプレッドを使ったストーリーテリングは、毎月や毎週の「チャプター」を設定する方法にも活かせます。たとえば、月の初めに「ケルト十字スプレッド」を使い、今月の目標や課題を確認するのもおすすめです。ケルト十字スプレッドは、現在の状況、取り組むべき課題、障害、アドバイス、未来の展望などを総合的に把握できるスプレッドであり、一か月という短い期間でも物語の流れを意識した生活ができます。これにより、日常が単なる繰り返しではなく、「成長や挑戦に満ちた旅路」としての意味を帯びてくるでしょう。
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日常を冒険のような物語として楽しむには、特定のテーマや役割を持たせることが重要です。たとえば、「魔術師(The Magician)」のカードが出た月は、「自分の可能性や新しいスキルに挑戦する」というテーマを持って過ごすと良いでしょう。魔術師は「創造力」「可能性」「自己表現」を象徴しており、このカードが出た月には、自分が興味を持っている新しい分野やスキルに積極的に挑むことで、未知の自分に出会うことができるかもしれません。あるいは、仕事や趣味の中で新しい工夫を取り入れ、創造的なエネルギーを使うことも、日々の生活を彩る良い方法です。
逆に、「隠者(The Hermit)」が出た月は、内面的な探求や自己成長をテーマにするのが良いでしょう。隠者は「内省」「知恵」「静かな時間」を象徴しており、このカードが示す期間は外向きの活動よりも、静かに自分と向き合う時間を持つことで、より深い自己理解や心の安定が得られます。このように、日常をテーマに基づいて過ごすことで、自分の内面と向き合う「自分だけの物語」を体験できます。
さらに、タロットカードを使って人間関係にも物語の視点を加えることができます。たとえば、家族や友人、恋人など、身近な人との関係を「どのような物語にしたいか」と考え、タロットのメッセージをヒントに行動してみるのです。もし「恋人(The Lovers)」のカードが出たなら、普段の関係に新しい一面を見出したり、お互いの価値観を理解するための時間を作ったりするのも良いでしょう。恋人のカードは「愛」「調和」「選択」を象徴するため、愛情深い行動や相手との対話が、二人の関係に新たな展開をもたらしてくれるかもしれません。
このように、タロットカードを通じて日常を「物語」として捉えることで、退屈に感じることが少なくなり、毎日が新鮮で充実した時間に変わります。タロットカードが示すテーマに沿って物語を意識することで、日々の行動や出会い、挑戦が、すべて一つの「ストーリー」として心に刻まれていくのです。まるで主人公が冒険するように、日々の出来事が「物語」として展開し、人生のあらゆる場面が意味を持って進んでいくのを感じられるでしょう。
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#### ストーリーテリングを楽しむためのポイント
##### ポイント1:自分の役割を設定する
日常を冒険の物語にするには、自分の「役割」を設定するのが効果的です。たとえば、「今日はリーダーとして過ごす」「今日は自分に優しくする日」といった小さな役割を設定し、タロットが示すテーマに沿った自分を演じる感覚で過ごすと、普段の行動が特別なものに感じられます。
##### ポイント2:物語の「進行」をタロットで確認する
週や月の区切りごとにタロットカードを引き、その時々のテーマや流れを確認することで、自分の「物語」がどのように進行しているかを俯瞰できます。タロットカードが示す指針に基づいて、行動や気持ちの変化をつけると、物語に深みが増していくでしょう。
##### ポイント3:ストーリーを振り返る
物語を進めていく中で、時折振り返りの時間を設けると、自分の成長や発見が確認できます。例えば、「今月のテーマは何だったか?」「どんな物語を生きてきたか?」と振り返ることで、タロットのガイドに基づいた変化や気
づきを実感できます。
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タロットカードを使ったストーリーテリングは、毎日の生活を冒険と発見に満ちた「物語」へと変えてくれます。カードが示すテーマや役割を取り入れ、日常の出来事を一つのエピソードとして楽しむことで、人生がより深みのあるものになっていきます。
私たち人間(ホモ・サピエンス)は、ネアンデルタール人など他の人類に比べて体格も体力も劣っていたのに、なぜここまで生き延びて来られたのか。
ユヴァル・ノア・ハラリさんは、著書「サピエンス前史」の中で、
噂話や想像を駆使して大規模な集団を形成できるようになった。
– ホモ・サピエンスの進化は火の利用に限らず、認知革命という出来事も影響している。
– **7万年前の認知革命により、ホモ・サピエンスは他のホモ種と異なる特性を持ち始めた**。
– 認知革命によりホモ・サピエンスは他のホモ種と比較して優位性を確立した。
– 噂話や想像力の発達により、ホモ・サピエンスは他のホモ種よりも集団を大きくすることができた。
第1章の断片
タロットカードは、それだけで、見る人の心に独特のエモーションを掻き立てます。
鏡のように、自分の心の状態を映し出します。
車のヘッドライトのように、暗闇の先を照らし出します。
それが「気づき」となって、毎日の行動や世界観にも変化をもたらします。
不思議なことは何もありません。
オカルトな要素も全くいりません。
難しいことも何もありません。
必要なのは、78枚のカード(その中の22枚でも十分ですが)と、あなたの想像力だけ。
カードは、私たちの人生の色々な局面を象徴しています。
その象徴を読み解き、自問自答を繰り返すことで、これまで気付かなかったようなことにも目が留まるようになったり、発見を感じられるようになったりします。
自分が引いたカードや、シャッフルしていてふと目に留まったカードを、謎解きゲームのヒントのように使うことで、毎日の生活は、リアルなゲームへと変貌します。
そう考えると、ワクワクしませんか?
「毎日が冒険になる」と言っても言い過ぎではないかもしれません。
たとえば、朝、タロットカード0番「愚者」を引いたとします。
「愚者」は、「自由」「冒険」というテーマを象徴するカードです。
毎日同じ道を通って会社や学校に行くという日常だった場合は、このカードを引いたので、あえて違うルートを通ってみる。
電車で通っているのなら、ひと駅手前で降りて歩いてみるとか、ひと駅乗り越して歩いてみる、あるいは、他に交通手段があるのなら、バスにしてみるとか。
他にも、いつもはお箸を右手で持って食事をしていたのを、あえて左手に持ち替えてみるとか。
そうした小さな挑戦が、モノクロな日常に少しずつ色を重ねていってくれるのです。
あるいは、9番「隠者」のカードを引いた日はどうでしょう。
「隠者」には、「内省」「自己探究」などの意味があります。
通勤や通学の道すがらであれば、少し立ち止まってみましょう。
それから1歩1歩ゆっくり歩きだしてみましょう。
足で地面を踏みしめて、体重が足裏のどの部分を移動していくか。
じっくりと感覚を味わうのもいいかもしれません。
このカードをきっかけに、普段と少しだけ違う行動をするだけで、いつもと違った景色が見えてくることでしょう。
このように、タロットカードは「小さな冒険」のきっかけになります。
小さな冒険ですから、危なかったり激しかったりするわけではありません。
それよりも、自分に小さな変化を起こす、そのための冒険なのです。
カードは78枚あります。
代表的なものに限定しても22枚あります。
1日1枚ずつ引くとしても、新しいチャレンジは毎日のように訪れます。
不思議なことに、続けて同じカードが出ることも多いです。
そんな時でも、前日と全く同じチャレンジになるとは限りません。
たとえ同じカードでも、その日その日でテーマは変わるでしょうし、チャレンジの内容にも違いが出てきます。
このようにして毎日の生活の中でタロットに親しんでいくと、さらに新しい発見が待っています。
それは、何でもないと思っていた日常の中にも、たくさんのヒントが詰まっているという発見。
発見がまた次の新しい発見につながり、さらに新しく面白い冒険へとつながっていく。
そんな体験があなたを待っていることでしょう。
この本では、チャレンジの1歩として、「リアル宝探しゲーム」で遊ぼうというお誘いをしています。
タロットカードの使い方や1枚1枚の解釈を基礎については、他にいい本や講座がたくさんありますので、そちらで学んでいただければと思います。
ただ、タロットカードに初めて接する方や初心者の方にとっても、わかりやすく、楽しんでいただける内容にはなっています。
そして、この本では、タロットカードと友達になる方法も学べます。
これまでと違う日常、そして新しい人生を展開する方法も学べます。
タロットカードを学んでいて、行き詰まりや伸び悩みを感じている方にとっては、そうした閉塞感を打ち破るきっかけにしていただくこともできるでしょう。
タロットがどれだけ自由かということを知っていただく機会にもなると確信しています。
タロットに特別な能力や才能はいりません。霊感もいりません。
人が生まれつき普通に持っている想像力だけで、タロットは誰もが使えます。
カードと仲良くしようと思うだけで十分です。
あとは、自由な心と新しい展開を楽しむ気持ち。
タロットカードは、もともと自由すぎるツール
私とタロットカードとの出会いは、小学生の頃までさかのぼります。1980年頃です。
当時、「リーダーズ・ダイジェスト」というアメリカの定期刊行雑誌が日本語でも展開していて、その会社が事典みたいな分厚い企画ものの本も発行していました。親にせがんで買ってもらった何冊かの分厚い本の中に「世界不思議物語」というのがあって、その付録でタロットカードが付いてきました。
このときのカードは、モノクロの絵柄で、かなり不気味で、触るのさえ怖かった思い出があります。
それ以来、タロットカードとは付いたり離れたりを繰り返して今日まで来ることになります。
社会人になって、アイデア発想法の本を読んでいると、タロットカードで物語をつくる手法が紹介されていました。
そこで初めて、タロットカードは占い以外でも使えるのだと知りました。
それに、タロットが面白くなって起源をたどっていくと、諸説ありますが15世紀にはカードゲームとして使われていたとされています。
もっと驚きなのは、さらに時代を下がって19世紀。いま最もメジャーなタロットカードである「ウェイト版」を企画したアーサー・エドワード・ウェイトさんは、タロットカードを占いの道具として使うのに消極的だったというではないですか。
ウェイトさんは、占いという表面的なものではなく、タロットの世界観や象徴体系をもとにして、より深い精神的な洞察を得るツールとして、「ウェイト版」タロットを考案されたらしいのです。別の表現をすれば魔術的な使い方とでも言えましょうか。
ということは、皮肉にも、「ウェイト版」タロットは本来の目的で使われていないケースのほうが多いわけで、これは衝撃的なことだと思いました。
そこではじめて、「もともとタロットは自由なシステムなんだ」と気付くに至りました。
ゲームであろうが、占いであろうが、精神探究であろうが、何に使っても自由。0番「愚者」が、タロットカード全体を象徴しているように感じました。
そんなタロットの自由さが面白く、私自身もその魅力を伝えたくなって、「占わない師」を標榜して伝導活動をするようになったのです。
人は仮想現実を生きている
「こうなったらどうしよう」
ではなく
「こうしたいので、そのためにどうしよう?」
という視点で、
行動につながるアイデアを生み出せる。
AIにできない部分を伸ばす
感情や直感に基づいた判断、創造的な発想、深い共感や複雑な人間関係の理解などがあります。特に、人間ならではの感情表現や文化的な背景に基づく行動は、AIには難しい
感情の豊かさ
共感力・理解力
体感覚
直感
突拍子な発想・非常識な発想
おわりに
事実と真実は違います。
事実は一つでも、真実は人の数だけあります。
タロットの面白さは、私たちがその日の気持ちに合わせてカードの意味を柔軟に解釈できる点にあります。どのカードが出たとしても、その日の状況や気分に合わせて解釈を変えることで、タロットはより「自分だけのメッセージ」として心に響くのです。過去の出来事が積み重なり、冒険ノートを通じて自分の成長を感じたとき、私たちはタロットを通じて、自分自身との深いつながりを持つことができるようになるでしょう。
依存しない
自分を信頼できるようになる
究極の占いは、占わないこと。
タロットカードとの遊び方をご紹介し
タロットを学ぶ人
物語をつくる人
溢れ出るアイデアの水脈を掘り当てたい人